【インタビュー記事】新卒入社2年目 誰かの役に立つ仕事がしたくて中国から日本へ!

中国・雲南省から日本へ。24歳のボクさんは今、介護スタッフとして日々の仕事に向き合っています。言葉の壁、異国での生活、仕事への不安──さまざまなハードルを乗り越えながら、着実に成長を続けるボクさんに、来日のきっかけから仕事のやりがい、これからの夢まで、たっぷり語っていただきました。

日本での介護の道へ。誰かの役に立てる仕事をしたい

ボクさんが生まれ育ったのは、中国西南部の雲南省。ミャンマーやベトナムと国境を接する地域です。
高校を卒業後、中国の専門学校でリハビリを専攻していましたが、「卒業生が多すぎて仕事が見つかりにくく、就職できても、より優秀な人が来たらクビになることもある」という現実を前に、“安定して誰かの役に立てる仕事”を探していました。

そんな時、先生から紹介されたのが、あなぶきの奨学金制度を利用した”日本での介護”という選択肢でした。

「人と関わる仕事がしたかったし、介護を学びながら日本語も勉強することができる。将来中国に帰っても、日系企業で働けるかもしれないとも考えました」

もともと日本に特別な憧れがあったわけではなく、TikTokで見かける日本の景色に「いつか行ってみたいな」と思う程度だったといいます。
しかし、先生から機会を教えてもらった瞬間に気持ちに火がつき、一念発起。
本来は2021年に来日する予定でしたが、コロナの影響で1年延期に。その間もオンラインで日本語を猛勉強し、2022年5月、20歳で来日しました。
専門学校で日本語を1年、介護・福祉を2年勉強し、2025年4月、あなぶきメディカルケアに新卒で入社しました。

N3からN1へ。コンビニで「レジ袋いりますか?」もわからなかった日から

来日当初のボクさんの日本語レベルはN3※。挨拶はできても、会話となると別の話でした。
※日本語能力試験(JLPT)の「日常的な日本語をある程度理解できる」レベル

「日本のコンビニで『レジ袋いりますか?』と聞かれても、最初はどういう意味?って感じで。方言も全然わからなかったし、漢字も中国語と似ているようで意味が微妙に違ったりして…、本当に困りました」

わからない言葉は紙にメモして後で調べ、最近はAIにも頼りながら日々勉強を続けています。特に苦労しているのは敬語。中国語には敬語がほとんどないため、ゼロから習得する必要がありました。

それでもめげずに先輩スタッフやご入居者に「これはどう言えば伝わりますか?」と積極的に聞き続けた結果、今ではN1(「幅広い場面で使われる日本語を理解できる」レベル)を取得。
日本語で説明もできるようになり、一人で日本旅行もこなせるようになりました。

「わからなかったら聞いています。聞いた方が絶対にわかるから」

そのシンプルな姿勢が、ボクさんの日本語力を着実に伸ばしてきました。

仕事のやりがいは「ありがとう」の笑顔

入社した当初は、夜勤や体力面への不安が大きかったというボクさん。先輩スタッフの丁寧なサポートのもと、入浴介助・食事介助・排泄介助・就寝介助と、入社から3ヶ月ほどで一通りのケアを習得。夜勤も一人でこなせるようになりました。

「夜勤への不安はありました。夜勤をし始めたころは、生活リズムが変わって大変でしたが、回数を重ねるうちに慣れてきました。今は落ち着いて対応できています」

仕事の難しさを聞くと、「一番難しいのは今も日本語」だそうです。

「人によって体調も性格も違うから、その人に合わせた介護・介助は難しいと思います。でもそれは関わり続けることでだんだん分かってきます。一方で、日本語は自分で調べて勉強しないと、ずっとわからないままです」

そして何より、仕事の原動力になっているのがご利用者との関わりです。

「入浴や排泄の介助の後に、『ありがとう』と言っていただいた時に、この仕事を選んでよかったと思います。毎日たくさん話しかけてくださって、家族のように感じることもあって、本当に嬉しいです」

認知症の方の対応で戸惑う場面もありますが、「正しく病気を理解し、対応したい」と、誠実に向き合い続けています。

休日は通信大学で勉強、そして一人旅へ。将来を見据えた日々

驚くのは、休日の過ごし方です。オンラインで中国の通信大学に在籍し、製薬開発を専攻しながら勉強を続けているといいます。

「中国はこれからどんどん高齢化社会になります。今は看護師が高齢者の対応をしていますが、日系の介護施設も増えていてとても評判がいいようです。日本での介護経験と日本語力を活かして、いつか中国でも役立てたいと思っています」

リハビリの知識・介護の実務経験・日本語力・製薬の学位という、重なり合う強みを着々と積み上げているボクさん。
日本での運転免許も取得し、日本の景色を写真に収める一人旅も楽しんでいます。姫路城、白浜の海、京都の町並み、大阪の街角──日本の風景への愛着が、写真の一枚一枚から伝わってきます。

「インターネットで調べるより、実際に来て感じてみて」

最後に、日本に来ることを考えている方へのメッセージを聞きました。

「ネットの情報は嘘が多いです。日本は怖いとか、食事が合わないとか書いてあることもあるけど、実際に来てみると皆さん優しいし、中華料理もたくさんあるし、私は刺身も大好きです(笑)。自分の目で見て、感じることの方がずっと大切。積極的に行動してほしいです」

言葉も文化も違う場所で、素直に聞き、メモして、調べて、また聞く。そのひたむきな積み重ねが、ボクさんをN3からN1へ、夜勤を一人でこなす頼もしいスタッフへと成長させてきました。これからの活躍を楽しみにしています!

この記事を書いた人

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投稿者:shinmyo(広報)

広報を担当しています! 日々、会社の魅力や働く人たちの想いを多くの方に伝えるために、SNS運用や採用広報、社内の情報発信に取り組んでいます。 息子が失くしたものを見つけるのが得意です。

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