【インタビュー記事】\新卒3年目/曾祖母への恩返しから始まった福祉の道

「将来、福祉や介護の仕事に就きたい」「新卒で高齢者施設に入社したら、どんな毎日が待っているんだろう?」――進路選びや就職活動に取り組む高校生、専門学校生、大学生の皆さんにとって、実際に現場で活躍する年の近い先輩のリアルな声は気になるポイントではないでしょうか。
アルファリビング鹿児島上荒田で介護スタッフを務めるむらやまさんは、高校の福祉科で介護福祉士の資格を取得し、2024年4月にあなぶきメディカルケアへ新卒で入社しました。
学生時代の進路選びから、入社前の不安や現場で感じたギャップ、それを乗り越えた成長のプロセス、「介護職だからこそ味わえる本当の魅力」について、就職を目指す学生のみなさんへ向けた等身大メッセージをお届けします。
福祉を目指した原点――「曾祖母への恩返し」とアルファリビングとの出会い
――まず、福祉の道に進もうと思ったきっかけを教えてください。
小学生の頃、実家の隣に住んでいた祖父母にすごく可愛がってもらった「おばあちゃん子」だったんです。曾祖母が亡くなったとき、「何か恩返しがしたい、お年寄りの役に立つ仕事がしたい」と強く思ったのが、福祉の道を選んだ一番のきっかけでした。
――アルファリビングと出合った経緯は?
高校の先生が、アルファリビング鹿児島東千石のあべ施設長と同級生だったんです。そのご縁で紹介していただきました。当時はちょうどコロナ禍で現地での実習が行えない時期だったのですが、画面越し(Zoom)で説明を受け、実際の介護の様子も見せていただきました。事前にお仕事の雰囲気をしっかりイメージすることができ、入社を決めることができました。

現場で直面した壁と、時間管理の克服
――入社前に不安だったことはありますか?
高校の3年間で介護福祉士の国家試験(筆記)に合格し、排泄介助や移乗などの基礎は学んでいました。ですが、コロナ禍で実習の機会が少なかったので不安でした。また、「介護保険制度の仕組み」や「単位数」「加算」といった計算分野に苦手意識があり、きちんと業務をこなせるか不安でした。

――実際に働き始めてみて、感じたギャップや大変だったことはありますか?
実際に現場に出ると、夏場は汗をかくほどの体力仕事ですし、時間が決まっていて常に時計を気にしながら動かなければいけない点に最初はギャップを感じました。ナースコールへの対応や、入居者様とのコミュニケーション、急な誘導などで判断に迷ったり焦ったりする場面もありました。
特に難しかったのが、新しく入居される方の情報を確認し、動き方を組み立てることです。「どのような介助が必要か」「どう移乗するか」「夜勤ではどんな配慮が必要か」を頭に入れ、時間配分を組み立てるのに最初は時間がかかりました。

――夜勤業務も含め、どのように克服していったのでしょうか?
入社から半年が過ぎた1年目の7月頃から夜勤が始まったのですが、最初は本当に不安でした。研修期間をしっかり設けてもらい、不安を取り除きながらゆっくり夜勤に慣れていきました。
経験を重ねるうちに、入居者様お一人ひとりの特徴や「時間の管理」ができるようになり、効率よく動けるようになっていきました。今では急なナースコールや隙間時間の対応にも落ち着いてスムーズに対応できるようになっています。
多職種が一つ屋根の下に――「アルファリビング」ならではの心強い環境
――職場の人間関係やチームワークはいかがですか?
先輩方は優しく丁寧に指導してくださり、分からないことがあれば気軽に相談できる雰囲気があります。
アルファリビングの魅力は、同じ施設の中に看護師さんやPT(理学療法士)さんといった専門職が常に一緒にいることです。
分からないことや体調面での不安があればすぐに相談できますし、専門的な視点からアドバイスをもらえるので、介護職だけで抱え込まず、専門職に相談しながら仕事を進められる環境も、安心して成長していくための支えになっていると思います。


葛藤を乗り越える原動力――お看取りと、朝の「笑顔」
――仕事の中で、一番やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
やっぱり入居者様から直接「ありがとう」と言っていただけたときです。夜勤明けでクタクタになった時でも、入居者様に朝の挨拶をすると、ニコッと笑顔で「おはよう」と返してもらえます。「うわ!がんばらないと!」と身体の底からパワーが湧いてきます。

――お看取り(終末期ケア)にも関わられているそうですね。
はい。お看取りに関わるときは、毎回「自分はちゃんとできていただろうか」「何かほかにできることがあったんじゃないか…」と自問し、深く考えさせられます。
ですが、お見送りした後にご家族から「ここを選んで本当によかった」「心を込めてケアしてくれてありがとうございました」とお手紙や温かいお言葉をいただけたときは、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。
人生の大先輩から教わる物語――「介護は『得』ができる仕事」
――介護の仕事の“魅力”を、一言で表すと何でしょうか?
僕は「介護は『得』ができる仕事」だと思っています。
ただ生活のサポートをするだけでなく、いろんな人生を歩んでこられた方々と深く関わることができます。自分たちの知らない昔の話を教えてもらえたり、貴重な昔の写真を見せていただいたり…。
例えば、昔そうめん屋さんを経営していた入居者様から仕込みや商売の話を聞いたり、錦江湾で漁師をされていた入居者様から当時の様子や物価の話を聞いたりと、教科書では学べない生きた歴史や人生観に触れられるのは、介護職だからこその特権だなと感じます。

これからの目標
――今後の目標を教えてください。
今後は、現場でさらに経験を積み、しっかり自信をつけて、ゆくゆくはリーダーやキャリアアップを目指していきたいと思っています。
介護の仕事には、技術や知識だけでなく、人と関わるからこそ得られる学びがあります。
分からないことに戸惑い、焦ることもある。それでも、経験を重ね、周りに相談しながら一歩ずつできることを増やしていきたいです。






